利上げはいずれ円高につながる
日銀が12月20日に開いた金融政策決定会合で長期金利の変動許容幅を、
0.25%程度だったの0.5%に拡大することを決定しました。
事実上の利上げといえるでしょう。
新聞やテレビなどでもくわしく報道されたので、記憶に新しいと思います。
為替は円高になり、日経平均株価も大幅に下げました。
たった0.25%の変動でなんと大袈裟なと思われるかもしれませんが、昨日まで
0.25%だった金利がからの0.5%に、2倍になったと考えれば、その衝撃の大きさ
がわかると思います。
5.0%の金利が5.25%になったのとは、その衝撃の大きさがまるで違います。
こういうふうに考えるのは、私がアラフィフ世代だからかもしれません。
これくらいの世代の人は、データーや物量の変化量を連続性でみる癖・習慣が
身についています。
たとえば、温度や時間の変化を、水銀柱の高さや時計の針の回転角などの
連続的に変化する量で相似的に見る癖がついています。
だから、0.25から0.50への変化は、2倍になった!
量が2倍に増えた!
と直感的に把握します。
たった025%増えただけだ!
とは、とらえません!
12月24日の新聞では、来年度予算案の編成作業で政府は一般会計の総額を、過去
最大の114兆3800億円程度とする方針を固めたとのこと。
114兆3800億円の35兆6200億円程度を、新たな国債の発行で賄うとのことですが、
この国債には、今までの0.25%ではなく、2倍の利息がつくことになります。
国債というのは国の借金ですから、利率があがれば、返済しなければならない
利息が2倍になったということです。
今までのような、大盤振る舞いしている場合ではありません。
一般企業でも、同じことが言えます。
お金を借りまくって運用できた職種、たとえば不動産業界も、今までのような
商売のやり方はできなくなりました。
マンションなどが売れ残ってしまったら、売れ残った分の収入が入らないのに、
借金は待ったなしで払わなくてはいけないのです。
日銀の黒田東彦総裁は、来年の3月が任期です。
黒田東彦総裁が、規制緩和の解消向け動きだすための出口戦略をどう考えている
のかはわかりませんが
はやければ、黒田東彦総裁の担任後、来年の4月に公定歩合の引き上げがあるだろ
うと噂されています。
そうなると、日本の国債は安くなるでしょうし、日銀は自分のもっている国債の
放出をはじめるかもしれません。
日本の株式は売られるでしょうし(株式でリスクを取らなくても儲かるわけです
から)、円が買われるでしょう。
となると、来年は
金利高
国債安
株安
円高
の流れかなと思います。
大胆に予測してみました。
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